研修名:エコーの見方と当院での活用開催日:2021年11月21日講師:西川クリニック 磯田真理先生
今回、「超音波エコー」を用いた運動療法への活用について、実際の治療場面など含めた貴重なご講演を聴講させて頂きました。運動器疾患患者において、同じ診断名であっても発痛源や制限因子、動作特性などは個々によって異なり、「即座に対応」するのか、患者指導を含めた「長期的な対応」をするのかといった治療の優先順位を明確化することも述べられていました。 実際の動画では、腱板筋の断裂や上腕二頭筋長頭腱の肥厚に伴う烏口突起とのインピンジメント、大腿骨前脂肪体や半膜様筋と腓腹筋内側頭の滑走障害など、エコーを使用することで「憶測」であったものが「観える化」されており、評価ツールとして有効であることを再認識しました。機能解剖学の知識を踏まえ、正確な組織の触診・整形外科的テストの活用・関節操作による角度変化など詳細な評価のもと、病態確認としてエコーを活用されており、限られた時間で治療に臨まれている姿は大変刺激になりました。
山浦大輝(千里リハビリテーション病院)
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